ツバメのやってくる季節になりました。
今年は寒いからか、なかなか来ないなぁと思ってたので、見れて嬉しい。巣を作ってるのを見るとホッとします。
人間のごく身近にいるツバメ。ですが、ツバメの生態(寿命や天敵)について詳しく知りません。
あんなに小さい体で頑張ってる可愛いツバメが大好きなのでと調べてみました。すると。。。
ツバメの寿命って、思ってたよりすごく短かった。悲
その上天敵があんなに多いなんて知らなかったし。
よく知られる天敵の代表?はカラスですが、カラス以外にもたくさんの天敵が! 多すぎです!。自然に生きるって過酷。
そしてそんなツバメと、ツバメのかわいいヒナ(雛)を守るために、人ができる事を伝えたいです。
雛を拾わないで、のポスターとそのポスターが貼られてる意味を知らない方もぜひ見てくださいね〜
【ツバメの寿命】何年生きる?
野生のツバメの寿命、何年生きるか。野鳥の会HPによると、なんと。。。
ツバメの寿命は短い
なんと。。。
ツバメの寿命は、平均で1年1ヶ月。半分ぐらいは1年未満に亡くなるって書いてあるHPもあります。
短いよぉ〜(悲)あんなにかわいいのに。
せっかく巣立っても、ツバメの寿命ってそんなに短いの? と思ったけれど、こんな記述もありました。
長いと数年から10年以上生きることも
ただ、数は少なくても、1年間生きのびたものは、経験や学習をつんで、数年から10年以上生きることも知られています。
日本野鳥の会 HPより
頑張って長生きしてほしい、ツバメさん。数年から10年も寿命があるツバメがいるとは嬉しい!
スズメの寿命は1年ほど、だけど15年生きることもある
そういえば、スズメの話を思い出しました。野生のスズメの寿命も1年ほど、と言われてるらしいです。
けど、家でスズメを飼ってる人(怪我して動けなくなってたのを助けたとか)に聞いた事があります。その人いわく。。。
スズメは10年から15年ぐらい生きるんだよって。
ツバメにしろスズメにしろ、寿命の長さは条件によってすごく違うんです。何が言いたいかというと。。。
ツバメの寿命【天敵・ご飯・お水】で変わる
ツバメもスズメの寿命の長さがこんなに違う理由は。。。
天敵。そして、ご飯とお水。
ツバメやスズメの野鳥全般に言えることですが、ご飯とお水があって、天敵にやられなければ。。。
家で飼われていて、スズメと同じぐらい、ツバメも10年から15年ぐらい?の寿命があって、生きる事ができるのかもしれません。
天敵が狙うのは、巣立ち前のツバメのヒナ
ツバメが大きくなり、やっと巣立つ日が近いって頃になったら。。。
カラスがやってきてヒナをさらって行く、と巣を見守ってる人に聞いたこともあります。悲しすぎる。
家の近くの巣でも、ヒナがもう少しで巣立つ、という時。カラスが狙ってるのを目撃したことがあります。
急いで近くに行って、カラスがいなくなるまで、見張ってたのですが。。。
1週後にツバメの巣を行ったら、もう雛も親もいなかった。どうなったんだろう。
でも、無事に巣立ったと信じてます。
つばめの天敵は多すぎ、鳥だけじゃない
燕の天敵、なんでこんなにたくさんいるんだ、多すぎだって思う。
同じ鳥でも、肉食の鳥は天敵ですが、肉食でない鳥でも天敵になるなんて。
1番の天敵は、カラス。カラスは肉食? なんでも食べるから雑食というべきか。
つばめの子育てする季節は、カラスも子育てする季節。カラスを責めるのも、とも考えちゃうのですが。。。カラスも自分のヒナに一生懸命なんだしって。
ただカラスは雑食なので、わざわざツバメのヒナをでなくてもと思ったり、複雑な思いです。
カラス【ツバメの天敵】
カラスはヒナと卵、両方狙う
カラスはつばめのヒナと卵、両方を狙います。聞いて驚いたのが。。。
カラスは賢いので、つばめのヒナが小さい頃は狙わない、そう。大きくなって、巣立ちの頃を狙う、と。
ずっと巣を見守ってる人が「そろそろ巣立ちするな」っていうタイミングで襲うって。聞くだけで涙出そう。。。。自然って本当に過酷。でもみんな一生懸命生きてる。生きるってそういうことなのか。。。
しかも、天敵はカラスだけじゃないのだ、と聞きました。
蛇【ツバメの天敵】
ヘビも燕を狙ってるそうです。聞いたのは、青大将。
どうやって高い位置の巣にいくのか、と聞くと「近くの台の上まで登って、そこからジャンプする」んだそうです。
ヘビもカラスと一緒で。。。つばめのヒナが大きくなって、巣立つ寸前に襲うんだとか。。。。。
見守りの人は「昼間は見張ってても、蛇は夜に襲うので、防げない」と嘆いていました。夜、巣ごと襲うなら、ヒナだけでなく、親鳥は大丈夫なんだろうか。。。と頭によぎりましたが、それ以上、聞けませんでした。
スズメが、つばめの天敵、といってもピンときません。家の近所では、仲が悪そうなのも見たことがないし。
スズメは肉食というよりは、雑食。植物(雑草)の種を食べますが、ミミズや、昆虫なども食べます。特に、子育ての時は、タンパク質を摂るために、虫をよく食べるのは、ツバメと一緒。
スズメ【ツバメの天敵】
スズメがツバメの雛を食べる?
スズメがツバメの天敵というのは、ツバメの雛を食べる、というのではないので、安心してください。だからといって、仲が良いというわけではないですが。。。
ツバメの巣に居座ったり、ツバメの巣材を壊したり、ツバメの巣材を持ち去ったりするのだそうです。
理由としては、先ほど書きましたが。。。考えられるのは、子育ての時期が重なる雀と燕。
自分のかわいい雛たちに、タンパク質たっぷりの昆虫をあげたいのは、スズメもツバメも一緒。そのご飯を取り合うツバメとスズメが天敵同士になる、というのもわかる気がします。
餌が豊富な場所だと、争いも少ないのかも、しれませんね。
ツバメの天敵の鳥はヒヨドリ、ムクドリ、モズなどたくさん
他にもつばめの天敵は一杯、たくさんいます。
鳥だけでも多すぎませんか? 先にあげたカラス、スズメだけでなく、ヒヨドリ、ムクドリ、モズ。なんて多いんだ!
猫もツバメの天敵になる
住んでいる地域によって違うでしょうが。。。
猫もツバメの天敵になります。我が家の近所は猫がうろうろ歩いていることは滅多にないのですが。。。
ツバメも素早いけれど、猫も素早い。
ヒナならあっという間にやられそうです。
ツバメの数が減った理由を知る
最近のツバメのの巣って小さくないですか?
雛の数も少ない気がする。
以前は、巣の中にギューギューになって雛がたくさん。5~6羽いるのが普通だったけど、最近は多くて4羽くらいだ。
巣から落下
ツバメの繁殖失敗は、巣の落下が1番多い、です。でも、それだけでなく。。。
来るツバメの数が減っている
年々やってくるツバメの数も減っていました。
泥も不足
しかも、巣を作るための泥も不足しているんですって。
泥が少ないと、巣が小さくなるんです。
で、巣が小さいと、巣からヒナが落下する原因になってしまう、という悪循環に。。。
巣を作る場所が減っている
今まで巣作りをしていた場所が開発されて、ビルになってしまった、というのもよく見ます。
フンを嫌がる人も増えてるとも聞きますし。。。
巣作りの場所、増やせないまでも、減らさないようにできないのかなぁと思うのですが。。。
ツバメやスズメ【雛(ひな)は拾わないで!】の意味
1年間育ったら長生きする、というけれど。。。
大人になるまでに、ツバメを狙う(ヒナだけでなく親鳥も)狙う天敵が多すぎるよ。あんなに小さい体で頑張ってるのに。。。
自然に生きるって、野生って、過酷。でもだからこそ言いたいことがあります。
それは燕(ツバメ)の雛(ヒナ)について。
春から夏は、ヒナをよく見かける季節ですが。。。
ヒナが道路にいても、構わないで、拾わないで!っていうポスターがあるのは、ご存知ですか?
野鳥の雛(ひな)を見つけた時はどうすればいい?
巣立ち直後のヒナはあまり動かないのが普通。
逆に、心配だよーっとの思いで、ヒナを見ていると。。。それは、ヒナには、逆に、かわいそうな事になっちゃうかも。その理由は。。。
ヒナの近くに人がいると、親鳥が警戒して、近くに来れないから、です。すると、親鳥は、ヒナにご飯をあげられない。ヒナはご飯をもらえなくなっちゃう。
なので、人は、その場から離れる方が良いんです。
決して、ヒナを拾わないで。
それでもヒナが心配な時は?
カラスや猫が来そう、とか、車にひかれそうで心配、な時。
そのときは、近くの草の中や、茂みの中にヒナをそっと移す。親鳥がその近くにいないように思っても、親鳥はきっと、ヒナの声で気づくから。
大事なのは、こんな時でも決してヒナを持ち帰ったりしないこと。
ヒナを拾わないで下さい。
ヒナを人が育てるのは可能?
ヒナの時には、特に、虫(ワームみたいなやつ)をたくさんあげて、タンパク質が不足しないようにしないといけないです。
ただ、ご飯をあげれるか、育てられるか、だけではなく。。。その後、自然に戻せるかどうか、は別の問題。
拾ったスズメを育てたっていう人も、結局ずっと家でスズメを飼ってます。それがスズメにとって幸せなのかどうか、は難しいですね。
たくさんの虫を与え続けるなどすれば、育てられることもあります。
日本野鳥の会 HPより
ただ、自然界では巣立ち後に親鳥と過ごすわずかな期間(1週間から1か月)に「何が食べ物で、何が危険か」などを学習してひとり立ちするので、人間によって育てられたヒナが自然の中で生きていけるとは限りません。
【ヒナを拾わないために】巣立ち前と巣立ち後のヒナがいる
日本野鳥の会、野鳥の子育てキャンペーンのHPにも。。。”ヒナを拾わないで!”の可愛いポスターがあります。
毎年恒例のボスター。ってことは、全国的にヒナを拾っちゃう人、毎年多いってことでしょうか。
巣立ち前と、巣立ち後の雛(ヒナ)とは
巣立ち前のヒナと、巣立ち後のヒナの区別がわかりにくいのかもしれません。
巣立ち前のヒナは、皮膚が赤くて、羽が生えてません。つるんっとした感じ。赤くて、皮膚が出てる。(宇宙人みたいな感じ、という人もいます 汗)
巣立ち後のヒナは、よちよちしているように見えても、、羽が生えそろっていれば、飛べます。
ただ、巣立ち直後のヒナは、まだまだ飛ぶのは下手くそ。ちょっと飛んでは休憩、みたいに、継続して飛べません。
羽の力もないので、飛んでるのか、墜落してるのか、って感じにもみえなくもない。それも元気がない、と間違えてしまう要因なのかな?
注意したいのは、明らかに、怪我してるとか、は非常事態で別だけど。。。
親がご飯を持ってきてくれる間は大丈夫ですので、安心してくださいね。
可愛いヒナ(巣立ち前と後)を写真で比較して見て!
最後に、可愛いヒナの姿を見つけたので、見比べてみてください。口が黄色く、羽がホワッホワの産毛が残っててすごくかわいいヒナの写真です。
可愛すぎて〜たまりません。(巣立ちをしたヒナは、拾って帰ってはいけないヒナです)
↓の写真で、巣立ち後のヒナと、巣立ち前のヒナの写真があります。見比べると一目瞭然、わかりやすいです。
埼玉県のHP、野鳥のヒナを拾わないでください!
ツバメのビューンッて飛ぶ姿も見たいし、スズメがちゅんちゅんってさえずる朝も好き。なるべくたくさんのヒナが、元気に育ちますように! 願いを込めて。
もっとツバメに詳しくなりたい方は、ようこそツバメ パンフレットも野鳥の会からプレゼントしてもらえます。
パンフレット『ようこそツバメ』プレゼント!
近年、ツバメを取り巻く環境が変化し、ツバメが見られなくなったと感じる人が増えています。
皆さんのご近所ではどうでしょう?ツバメを探して観察してみませんか?
このパンフレットでは、ツバメの巣の探し方や観察時の注意点、見どころなど、ツバメ観察の時に知っておきたいポイントをまとめて紹介しています。
ご希望の方に無料でプレゼントいたしますので、以下よりお申込みください。みなさまのご応募をお待ちしております。
野鳥の会HPより
↓表紙のツバメ可愛すぎ〜。丸い頭に可愛いお目々、ぷっくりお腹。試し読みでも13枚見れます!
↓表紙がスズメ団子。体はこんなに小さいけれど、表情たっぷりのスズメの写真がたくさん。
↓351ページあって読み応えたっぷり。作者のカラス愛があふれてます。ツバメの天敵ではあるけれど賢くて可愛いカラスです